首都圏と首都圏以外のスタートアップの大きな違い

ベンチャーキャピタル(VC)など金融機関の人たちと話をしていると、同じスタートアップといっても首都圏と首都圏以外で大きな違いがあるという。

首都圏の場合、起業と同時、または起業前から資金調達を始めるスタートアップが多い。まだアイデア段階だったり、サービスの開発に着手したばかりで、当然、売上げもない。資金調達を前提に事業を始める。

一方の首都圏以外。こちらは、まずは手元資金でなんとかスタートを切ろうとする。本意ではないが、システム開発を受託したり、これまで経験した仕事とのつながりを活かし、日々の運転資金の捻出に取り組む。そうして少しずつ成長させ、スタートアップ的な事業を加速させる段階になって、初めてVCなどからの資金調達に動く。

残念ながらVCは首都圏に一極集中しており、状況は少しずつ改善されつつあるものの、首都圏以外のスタートアップにとってVCはまだまだ身近な存在でない。そのため、資金調達といえば、銀行からの融資となるが、実際の売上げや利益が重視されるため、売上高の少ないスタートアップは借りることが難しく、借りれた場合も少額にとどまる。

面白いのは、こうした首都圏以外のスタートアップに対するVCからの評価が大きく分かれる点だ。

プラスに評価する人は、その手堅さや実績などを挙げる。それに対して、マイナス評価をするVCも少なくない。首都圏以外のスタートアップは、VCに頼ることなくやってきた自負もあり、「背水の陣という切迫感が薄い」というのだ。もっと分かりやすく「かわいげがない」というVCもいた。

首都圏以外のスタートアップである当社も、「これまで何とか事業を続けてきた」実績が必ずしも評価されない可能性も意識しながら、かわいげのあるプレゼンテーションを心がけたい。