競争倍率に合わせて基本戦略を変える

世の中には、試験や大会、さらに恋愛まで選抜される機会が実に多い。私自身もそのような機会を数多く経験し、実にその多くで失敗してきた。

選抜される時に、もっとも関心が高いのは、応募者数を定員で割った「競争倍率」だろう。競争倍率10倍などといえばかなりの難関で、相当の努力や工夫が必要になる。恋愛も対象相手によって応募者数が大きく異なるが、基本的には定員1名の枠を巡る熾烈な競争だ。

一方で、自動車の普通免許(学科試験)のように、受験者の7割程度が通る比較的容易な選抜もある。

「競争倍率」は難しいか、難しくないかの判断基準として一般的に使われるが、基本戦略を考える点でも重要な数値だ。

ほとんどの人が通る競争は、普通にしていることが大切になる。多くの人と同じことをしていれば、彼らとともに合格できる。目立たず、正攻法でいくのが一番だ。

一方、ごく少数しか選ばれない倍率の高い競争は、ほとんどの人たちが落ちる。突出した実力がない場合、他の人と同じことをしていれば、他の人と同じく通過できない。このような場面では、大多数とあえて違うことをし、違いを際立たせることがポイントになる。

もちろん目立ちさえすれば良いという単純な話ではない。しかし、誰もが通る選抜は普通に、難関の選抜は他の人と差別化することが重要なのは間違いない。