週休3日制を目指すってのもありかも

経営を始めて丸5年が過ぎた。慣れ親しんだ会社員としての考え方が抜け、少しは経営者らしくなってきただろうか。それにしても相変わらず迷いは多い。

会社員時代との最大の違い、それは半端のない自由さだ。会社員の時は「普通の会社ってこんなもの」と疑問にも思わなかった価値観やルール。それらも決して固定されたものではなく、法律や倫理的に問題なければ、その前提を問い直すことが経営者には可能だ。

少し具体的な事例で考えてみよう。

企業は利益を追求するための仕組みである。だから、頑張って生産性を上げ、利益を増やすことで、給与がアップして従業員に還元される。給与を増やすために「もっと頑張ろう」となる。企業にとっても給与を増やすことで、従業員のモチベーションが高まるし、採用活動でも優位になる。

しかし、別の還元策もあり得る。

頑張って生産性を上げるところまでは同じだが、給与を増やす代わりに、生産性を高めた分だけ労働時間を減らすという考え方だ。つまり、皆で頑張って給与の2割アップを目指すのが前者であるならば、後者は給与は変えず、週休2日制から週休3日制(労働時間の2割減)への移行を目指すということ。

これは広く受け入れられる考え方ではないかもしれないが、一部の人たちから共感してもらえる可能性は十分にある。企業にとっても、それによって従業員のモチベーションが高まり、優秀な人材を確保できるのならば、決して悪手ではない。

このように会社員の時は、そういったものとして何の疑問もなく受け入れていたことも、経営者になって改めて考えてみると、常識に囚われていただけだったことに気付くことは多い。

「で結局、どういう会社にしたいの」。こうして、自問の日々が続くわけである。